「キングダム ハーツ」特別撮影レポ・後編
ソラ、ロクサス、ヴェントゥスに
インスパイアされたスタイリング!
「キングダム ハーツ」シリーズの20周年を記念し、SuperGroupies(スーパーグルーピーズ)では、
スペシャルアイテムをはじめとする様々な企画をお届け!
一環として、スタイリスト・高橋 毅さんによる、ソラ、ロクサス、ヴェントゥスの
3キャラクターからインスパイアされたスタイリング撮影が実現。
ハイクオリティなキーブレードと、SuperGroupiesスペシャルアイテム、
現代のファッションが融合した新感覚のビジュアル作品が完成した。
後編では、撮影現場の様子をレポート。高橋さんから、今回の撮影についてのお話も伺っていく。
注目ブログ記事
動画でも見られる!
キーブレード制作&特別撮影
特別撮影の様子、スタイリングをご担当いただいた高橋 毅さんのインタビューは動画でも公開している。
キーブレード制作現場での、3Dプリンタで出力される様子やエアスプレーでの着彩工程も収録!是非ご覧いただきたい。
特別撮影レポート
ライティング
撮影の肝であるライティングを見ていこう。
天井の高さ、広さ共に十分な白ホリスタジオに組まれたセット。
カメラの周囲には白幕がかけられ、下に開けられた開口部から覗き込むように撮影。
高橋さん「写真なのかイラストなのか…その中間を狙って行きたかったんです。そこで、モデル足元の影を消し、背景をパステル系の色味が出るように調整しました。イラストなのか実写なのか…あいまいさが効果的になればいいなとフォトディレクションしています。モデルのポージングも自然な動きの中でのポージングを意識してもらいました。自然のなかに異空間な感じがかっこよく伝わればいいかなと思います。」
モデルが背にしている紗の奥にカラーのライトを設置することで、背景にのみ色が乗り、人間のリアリティを損ない過ぎることなく、ファンタジックな雰囲気に仕上がっている。
「作りこみすぎて、お客様にかけ離れすぎてるなと感じてもらいたくなかったんです。3キャラクターでジャンルの広いスタイリングの表現をしたほうが、お客様も(着用したときの)イメージがしやすいのかなと思って仕上げました。」と高橋さん。
キーブレード
高橋さん「忠実再現ということはもちろん、素材感にもこだわっています。2018年の撮影時に制作したものとテイストを揃えつつ、重厚感、ディテールなどこだわって作りたいなというところで進めていきました。」
ヴェントゥスのキーブレードは、末尾の黒チェーン、キラリと光るシルバーの装飾や、本格的なジュエリーのようなグリーンの輝きなど、こだわりポイントが多数。
各キャラクターの演出
Sora ソラ
高橋さん「ソラをモチーフにしたスタイリングは、ロックな…自分のスタイルにこだわりがあるイメージで仕上げています。足元にはミリタリーっぽさのあるスニーカーをセレクトしました。」
ソラにインスパイアされたコーディネートテーマはロック。安全ピンやスタッズ、チェーンがあしらわれたボトムスが体現している。黒×赤の配色はアイテムともマッチ。
Roxas ロクサス
高橋さん「ロクサスをモチーフにしたスタイリングはゴシックな力強さをイメージしています。足元はシャークソールのエンジニアブーツ。各キャラクターのスタイリングは、靴でも個性をつけています。ヘアはウェット感のあるしっとりとしたスタイル。」
目元のアイメイクが印象的なロクサスにインスパイアされたスタイリング。アイシャドウやアイライン、前髪のスタイリングも含め、力強いビジュアルが完成した。
注目したいのが、アウターの着用方法。リバーシブル仕様であることを生かして、ブラックの面を表に着用した上から、ホワイトの面を表に羽織っている。
Ventus ヴェントゥス
高橋さん「ヴェントゥスをモチーフにしたスタイリングは、ファッション感度の高いカジュアルをテーマにしています。足元はスニーカー。襟足が外はねのスタイリングは3種共通ですが、特に全体的に外はねと髪の束感を作っています。」
カジュアルとおっしゃっていた通り、今回のコーディネートの中では一番リアルクローズの雰囲気。当初、ヘアメイクさんが提案したヘアスタイルでは、サイドや襟足の外はねが控えめだった。高橋さんのチェックで、外はねがパワーアップ。カジュアルなスタイリングにポップな印象がプラスされた。
撮りおろしビジュアル公開!
撮影後も現像の処理、背景や細部の調整を行った後、完成したビジュアルがこちら。柔らかなカラーのライティング、足元の影もほとんどなく、どこか幻想的な雰囲気も感じることができる。
撮影に使用されたキーブレードの制作については、
ブログ前編で詳細をレポートしている。
「キングダム ハーツ」20周年記念
SuperGroupiesスペシャル企画
取材ご協力
スタイリスト 高橋 毅
武蔵野美術大学卒業。
スタイリストとして数々のミュージシャンや俳優、広告のスタイリングを手掛ける他、内容によっては衣装デザインを担当することも多い。
近年では媒体の枠にとらわれず、ビジュアル全般の監修やクリエイティブディレクターとしての一面もある。
近年の仕事として、PlayStation®「POPSONG」、Aimer「残響散花」、舞台「ロッキーホラーショー」等々。